水のくにを後にしたしずっくは、
まず、川にむかいました。
酸性になって倒れた妖精からある話を聞いたからです。
〜「みんな・・・あの川には近づいちゃだめだ・・・。あの川には・・・ぐふぁ!!!・・・」〜
その川に、何か手がかりがあるにちがいない。
いや、ちげぇねぇ。
電車に乗り、大通で乗り換え、白石駅からバスでむかいました。
途中、一駅乗り過ごしました。
川についたしずっく。
しかしそこはもう、しずっくが知る昔の小川ではありませんでした。
空き缶や、ビニール袋で汚れきった川の水。
何に使ったかわからない怪しいテッシュのくず・・・。
付近の残雪には、真っ黒な灰がおおいつくしています。
早速、しずっくは水の妖精が持つ
『不思議な魔法』で辺りの浄化をはじめました。
「ミズミズミミズミネラルオーターヨダレトハナミズミズノウチ〜!!」
・・・!!
どうした事でしょう。
しずっくの魔法が全く効きません。
何度試しても、ダメです。
疲れたしずっくは、
おしっこがしたくなったので、川に向かって「立ちション」しました。
でも大丈夫!
水の妖精のおしっこは、
市販のミネラルウォーターより、キレイなのですから。
と・・・。
しずっくが、
おしっこをしていると川からうめき声が!!
「うぎゃぁー。誰だぁー。この川にキレイなおしっこをする奴はぁぁ・・!」
びっくりしたしずっくは、おしっこを手に引っ掛けてしまいました。
でも大丈夫!
しずっくのおしっこは、ミネラルウォーターよりキレイなので、手を洗う時も、おしっこで洗うのです。
うめき声と共に、川からとんでもない奴が姿を現しました。
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