涙なしでは語れない水の国の物語
〜星の彼方へ〜
深いマンホールの闇へ
妹しずりんを救うため進むしずっく。
激しい痔なり、いや・・。
地鳴りと共についに・・・!!
悪の化身ダークしずしずが現れた。
明らかに今までの敵とは違うその姿、
放つ異様なまでの殺気。
その素肌〜、その景色〜
1993。
サングラスはGUCCI。
ゆうぞうではない。
しずっくはすぐに気づいた。
なにか懐かしい、切ない、決して記憶にはないはずの何かを・・・・。
ダークしずしず
「ヴァー・・・・。おまえ・・。か。しずっく・・・・。ガバッ・・。水の国に・・大人しく帰るんだ。もう少し・・。あと少しで・・私たちの復讐は・・復讐は終わるんだぁ・・からなぁ・・。」
しずっく
「??!!復讐ってなんのことだ!?しずりんはどこだ!おまえは何者なんだ!!!!なぜ俺のことを!?ブログみてたのか!?それはそれで嬉しいけど!」
ダークしずしず
「いや・・。ブログは見てない・・。覚えてないか・・・ガッ。無理もないなぁ・・ガバッ。お前と生き別れたのは・・お前が生まれた時・・。同じ蛇口から生まれたばかりの可愛い弟よ・・。私はお前が生まれたと同時に・・不正工業廃水として、・・。
・・・・。ヴッ・・。
もう昔話だ・・・。私の身体も長くはない。」
なんとダークしずしずの正体は、しずっくが生まれたと同時に、不正工業廃水として、流されてしまった実の兄でした。
しずっくは言葉を失いました。
自然と涙が溢れました。
兄の身体はもう手遅れなほど汚染が進み、もはや一辺の望みもありませんでした・・。
しかしこのままでは
水の国も滅びてしまうのは言うまでもありません。
必死の説得も
ここは
暗い暗い闇の中。
しずっくの兄、ダークしずしずの心に光は届きません。
ダークしずしず
「最後の時が・・きた。
いや、
キター\(^^)/
俺の・・黒魔法で全てに闇を・・」
しずっくはこうするしかありませんでした。
ミネラルウォーターよりもキレイな清水で、ダークしずしずを、
実の兄を。
汚染された兄ダークしずしずの身体は
みるみるうちに、消えるようになくなっていきました。
ダークしずしず
「ガッ!ガバッ!!しずっく・・。
・・。なぜ・・??
いや・・。ありがとう・・水の国を・・
水の国を頼む。」
消えるように
一片の涙だけを残し、兄は姿を消しました。
涙と共に
闇の中から地上へ出たしずっく。
夜の空を見上げると
月のそばで、見慣れない光輝く星が辺りを照らしました。
その光が照らす光の中に
しずりんが元気そうな笑顔であらわれたのです。
そしていつのまにか、
その星は消え、
月は満月へと変わっていました。
全ての闇に、光を照らす
輝く満月へと。
終わり。
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